生笑一座公演活動
抱樸の理事長の奥田知志や副理事長の谷本仰が、野宿経験のあるメンバーと「人生」について語らいながら、ワークショップや歌などを披露する一座です。全国公演も行っています。
わたしたちはかねてより貧困問題・ホームレス襲撃事件などについて啓発活動を行なってきました。しかし野宿を経験したことがない支援者から発する「ことば」に、限界を感じることもありました。
2013年、それまで「支援される側だった」野宿経験者の方々から「自分たちにも出来ることがあるなら」と、経験を語る申し出がありました。
「人生で一番つらかった時」のことを知らない人に話すのは、とても勇気のいることです。だけど彼らの「もう死ぬしかない、と思ったけれど、今、生きていて本当によかった。生きてさえいえば、笑える日が来る」という「本当のことば」は、つらい思いを抱えている多くの人、特に子どもたちの胸深くに届きました。
「死線を彷徨った彼らが、今日笑っている。」そのことが疑いようのない「事実」として、子どもに大人に、希望を灯しています。