互助会
月500円の会費で、誰でも参加可能な会員制の互助グループです。抱樸ボランティア本部の「互助会運営委員会」が運営しています。
互助会の出発点となったのは自立者の皆さんが作った「なかまの会」です。「なかまの会」は、路上から自立した皆さんが、再びひとりぼっちにならないように、そして人生の終わりにはみんなで看取り・送ることができるようにと、作った互助グループでした。
そのようなつながりが地域全体に広がっていけばという思いから、「なかまの会」を土台として、2014年に「互助会」をつくりました。
互助会は「人は1人では生きられない」を基本に、下記3つの精神を大切に活動しています。
①「なかま」:仲間をつくる、仲間になる
②「お互いさま」:助けられたり、助けたり
③「ふるさと」:助けて、と言える場所をつくる
互助会は「共に生きる地域社会の創造」を行うための事業であり、地域に開かれた、大きな家(ホーム)です。いつでも、どなたでも、歓迎します。
【活動内容】
① 互助会レター
行事カレンダーやその月に誕生日がある会員の紹介など、会員交流のための「互助会レター」を毎月発行しています。安否確認もかねて、一人暮らしの方には、なるべく手渡しでお届けしています。遠方の方にも郵送しております。
② イベント
抱樸館北九州を拠点としてなごみカフェでのプチバザーや、卓球・カラオケ・囲碁・将棋といったレクリエーションなど、定期的な集いを開いています。季節ごとのレクリエーションとして、お花見やそうめん流し、バスハイク、地区懇談会なども企画しています。
③誕生日会
毎月第3水曜に抱樸館北九州でお誕生日会を行っています。
④炊き出しのための衣類物資仕分け作業と地域清掃
毎週金曜日に八幡東区の倉庫に集合して、炊き出しでお配りする衣類の仕分けボランティアを行っています。
⑤お祝い金・お見舞い金
長寿やご結婚のお祝い、また入院お見舞いも出しております。金額はささやかでも、その方のことをみんなで思います。
⑥お助け活動
「助けられたり、助けたり」。互助会員が得意なことで、ちょっとした手助けを会員相互に依頼出来る「お助け活動」というシステムもあります。
⑦ 互助会葬(お見送りの集い)
「なかまの会」の会員が亡くなられた時は、互助会のみんなで葬儀を執り行います。「誰が自分を看取ってくれるのか」。「なかまの会」ができた背景には、様々な事情で社会的孤立に陥った自立者の切実な思いがありました。「なかまの会」が大切にしてきた葬儀は、互助会で最も大切な行事として受け継がれています。生前をともに過ごしたなかまやボランティアが故人を偲び、思い出を語り合います。葬儀には故人を知らない人も多く参列します。共に過ごした時がなくても、精一杯生きた人生を、みんなで心に刻みます。2021年度からは、互助会にはいっておられない方がのご葬儀に互助会より献花をお届けする取り組みを始めました。
⑧偲ぶ会
年に1度、先だったなかまを追悼する「偲ぶ会」を行っています。互助会となっても毎年欠かさず続けています。壇上に懐かしい遺影を並べ、一人ひとりの名前と没年を記した「追悼幕」を掲げます。抱樸が支援に関わり、亡くなった方で引き取り手のなかった自立者の方々も一緒に追悼しています。現在、追悼幕には200名近い方々のお名前が記されています。
【会費】
月500円
【お問い合わせ】
ボランティア事務局 TEL 093-883-7708(抱樸館北九州内)