先輩職員インタビュー Oさん

2023年入職 Oさん 社会福祉学部卒
八幡サポート(自立生活サポートセンター) 

人を助けることを仕事にしたい

Oさんの学生時代のことを教えていただけますか?

もともとは法学部に在籍していました。けれども、大学で社会福祉を勉強している友人に出会って話をきいているうちに、自分がやりたいことは「福祉」ではないかと思うようになって、他大学の社会福祉学科に転入しました。高校生ぐらいの時から「人を助けることを仕事にしたい」と漠然と思っていたので。

抱樸で働く前は別の場所で働かれていたんですよね

大学卒業後に福岡の方で、女性支援活動と高校の訪問相談員を1年間していました。女性支援活動ではLINE・電話相談や夜回り活動を、高校の訪問相談ではあまり学校に馴染めない子どもたちの相談の仕事をしていました。仕事をしながら社会福祉の勉強を続けて、社会福祉士の資格をとりました。

抱樸とはどこで出会ったのでしょうか

大学の授業で抱樸のドキュメンタリーをみて知りました。職員も対象者も「家族」みたいな感じの温かい印象が心に残りました。

抱樸に転職したきっかけは?

社会福祉士の資格も無事にとれたので、次の仕事を探していたときに、抱樸のドキュメンタリーを思い出しました。抱樸のHPをみてみたら、ちょうど求人情報があったので応募しました。出身が北九州なので、地元で働けるのも大きかったですね。

「あんたもわしもおんなじいのち」

抱樸ではどんなお仕事をされていますか?

4月から八幡サポートに配属されました。自立して地域で暮らされている方たちの家を訪問して安否確認を行ったり、必要に応じて役所や病院に同行したり、金銭管理を行ったりしています。皆さんが地域で安心して暮らせるようにお手伝いをしています。

実際に抱樸で働いてみて何か印象は変わりましたか?

働く前はホームレスの方々と関わったことはなかったので、正直不安もありました。実際にお話してみると、お話好きな方や口下手な方など色んな方がいらっしゃいますが、皆さんすごく温かいというか、当たり前なんだけど「同じ人間なんだな」ということを自然に感じるようになりました。

支援をするうえで心がけていることは?

「あんたもわしもおんなじいのち」ですかね。対等な人間として向き合うことを心がけています。例えば、金銭管理を行う際などに、(お酒やギャンブルでお金を使ってしまって)余裕がない人も多いのですが、頭ごなしに「なんとかしなきゃ」と訴えるのではなく、「あなたの生活が大変になるのが心配です」というメッセージを伝えるようにしています。指導するのではなく、寄り添い伴走することで、上下関係が生まれないように気を付けています。

支援をするうえで大変なことはありますか?

対象者の中には障害や認知症などで理解力に課題がある方が少なくありません。どうやったら相手に伝わるかというのは常日頃から苦慮しています。わからないままに色々な物事が進むというのは本人にとって不安なことだと思うので、少しでもわかるように伝えたいですね。

抱樸は助けて助けられての関係性

抱樸で働く面白さは?

社会福祉の勉強をしていたときは、専門職が助けて、当事者が助けられる、という関係性のイメージでした。抱樸は、もちろん職員が助ける場面もあるのですが、どちらかというと助けて助けられての関係性、お互いに必要としあっているというのが実感できるなぁと思います。対象者との距離が近いので、その分衝突もありますが、人生に深く関われるというか、その人の日常の隣に立っていられるのはすごく光栄なことだなぁと思っています。

今後の目標はありますか?

八幡サポートに配属されて3か月が経ちましたが、早くひとりで手続きや対応ができるようになりたいです。まずは、対象者の方々に名前を覚えてもらって、何かあったときに自分に相談してみようと思ってもらえるようになりたいです。

最後にこの記事を読んでる皆さんに一言お願いします。

大変なことも色々ありますが、こんなに温かい職場はなかなかないと思うので、迷っている方がいたら、是非来てほしいです。悩んだときは職員の皆さんが話を聞いたり、サポートしたりしてくれるので、助かっています。職員一丸となって頑張れる職場だと思います。